ナリワイ
前回「急に売れ始めるにはワケがある」について書いてから、ちょっと考えてしまいました。実は、自分も普段から誰かが作った背景力に左右されているのではないだろうかと。というのも、社蓄という単語を先日初めて目にして、うまいこと言うなぁと感心したりしたのですが、ひょっとしたら自分も?と思ったりしたわけです。
これでいいのかなぁ、という漠然とした疑問がこころの中に芽生えてきて、こんな本を手にしてみました。「ナリワイをつくる」 副題は人生を盗まれない働き方です。この本の中にはいろいろな問題提起がありますが、自分の日頃の考え方というか判断基準というか、そういった視点でこの問題提起を自分に当てはめてみると、恐らくその根源は「老後への不安」なのかなと。
社会保障、特に年金の問題や、低成長時代や高齢化や少子化など、テレビや新聞、雑誌、インターネットなどで毎日のように取り上げられています。これらのメッセージは強力な背景力となって自分達の判断や行動に大きな影響を与えているのではないだろうかって思うわけです。私は朝日新聞を購読していますが、不安な気持ちにする記事が多いような印象を持ちます。案外、自分がそういった記事を選択的に読んでいるのかもしれませんが。。。まずい循環ですね。
不安は人を”守り”に入らせてしまうと思うので、結果的に自分で前提条件を作ってしまって、それに縛られているのではないだろうかって思う訳です。で、自分も社蓄というわけです。背景力おそるべし。
かと言って、「ナリワイをつくる」みたいなことはすぐには出来ないですが、ちょっと自分の過去の趣味を振り返って、そこで何かしらの変化を起こすことを日頃から考えるのはいいかなって思いました。
そういう気持ちで本棚を眺めなおしてみると、一番多い本は岩合光昭さんのねこ関係の本ですね。特に「ねこ」は岩合さんの写真展で頂いたサイン入りです。私は猫の写真はほとんど撮ったことがない(撮れたことがない)のですが、生来の猫好きからか、岩合さんの写真集を沢山もっていることに改めて気が付きました。写真に凝った時期があって、そういうところからの繋がりです。そういえば押入れには10年ほど前くらいまで撮り貯めたポジスライドが沢山眠っています。
もう一度カメラ、レンズと三脚を持って街にでてみようかしらん。