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2014年10月

2014年10月24日 (金)

消えてしまう???

田舎のことを考えていると、やっぱりこの先10年後にはどうなってるのかなぁ、って思います。

そこで「地方消滅 東京一極集中が招く人口急減」を読んでみました。著者はあの増田寛也先生です。統計的に見れば、人口が劇的に減っていくのは必然だということが良くわかります。実際、子供が居ないのは事実で、田舎の小学校が統廃合されるのは普通のことです。産む親がいないから、子供が少ない、結果その子供が産む子供の数はどんどん少なくなる。。。。

実際自分が子供の頃は、村に小学校が3つあって、いずれも各学年30人から40人くらいの生徒がいました。そうすると1学校当たり200人くらいになります。これが3つあったので、600人くらいの小学生がいました。今年の1年生は28人らしいので、全校で180人くらい。3分の1くらいに減っているわけですね。つまり、40数年で30%程度まで減少したわけです。これは恐ろしい数字です。

なぜなんだろう?と考えている自分も、首都圏に住んでいるわけで、そういう住民が大多数だから、、、ってことなんですね。で、増田先生は地方中核都市のダム機能の大切さを書かれています。山間地の集落が消滅するのは諦めるとしても、東京への一極集中を防ぐという考えです。東京は家庭を持ったり子育てするには不向きな場所であるのは事実だと私も感じるので、この考えはとても大切ではないかと思います。が、山間地町村の消滅を防げないというのは悲しい予測ですね。

でも、なぜ皆東京に集まってしまうのだろう。学校や企業が東京にあるからだというのは、見方を変えれば東京に人がいるから、でもあるわけで、鶏と卵の関係にも聞こえます。

以前、某地方都市では、高速道路ができることで都会からたくさんの人が来ると期待していたら、逆に人が流出していったとの話を聞いたことがあります。つまり交流の道ができた場合、どちらの引力が強いかという話なわけですね。圧倒的な情報発信力からみると、はやり都会の勝ちということでしょうか。そうすると、この流れを変えるには、東京は住みにくいという情報を積極的に発信するしかないのでしょうかね。でも、それもあり得なでしょうし、、、、

地方中核都市の頑張りと、その頑張りの意味に気が付く住民に期待するってことですね、きっと。それにしても自分自身なんとも無責任な結論でしょうか。。。

2014年10月18日 (土)

自分をいかして生きる

再び帰省しました。田舎の母親の白内障手術の付き添いです。一週間ほど田舎にいました。普段の生活に比べて時間が10倍(?)も長く感じられました。言い換えると、都会の生活ってそれほど時間に追われているってことかもしれません。恐らく、趣味だとか何か自分が没頭できるものを持っていないと、普通の人には田舎は耐え難いかもしれません。いわゆる、都会は三日で慣れるけれど、田舎は三日で飽きるってやつですね。この田舎で生まれ育った自分でさえそうなんですから。。。。

今回の帰省のお供は「自分をいかして生きる」です。著者の西村佳哲さんはなかなかの人だと感じました。というか、こういう書き方の本ってあんまり読んだことがなく。

自分自身、いろいろな局面のなかで「ブレるなよ」と自分に言い聞かせながら乗り切って(?)きました。この本を読んで、それが一体どういう意味だったのかがわかったような気がします。

ブレないってどういうことなんだろう。西村さんの言葉を借りれば「力が出ることをやる」ってことなんだと理解しました。結局、自分は自分の専門というか、得意というか、自分を表現できることをやりたいわけで、それが仮に人よりも特に優れていなかったとしても、それが自分にとって一番「力がでること」だというわけです。結果的に、そのことで「自分がいる」ことがはっきりしてきて、周りに対しても良い影響が与えられるのだろうと。ただ、周りがそれを「良い」と思っているか本当のところわかりませんが、でも西村さんが書いているように、「自分自身を社会に差し出して見るほうが、少なくとも後味はよいのではないか」というのは、その通りだと思います。

なんでこんなことを考えているかというと、帰省して、自分の親も年老いてきて介護について考えないといけないし、奥さんの実家と自分の実家の築100年超の大きな家や墓の管理のことなど、いろいろな課題に対応していかねばならず、その中で自分の仕事や時間の使い方も変えていかないといけない訳です。そこで軸がぶれると「あれ、なんでこうなってるんだろう???」というような結果になってしまうかもしれません。

そもそも軸ってなに?ということになるわけで、そこで読んだこの本にとても良い影響をうけたのでした。

「力が出ることをやる」。これが基本ですね。

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