木曽川と伊奈川の発電所についてメモ
木曽ダムと伊奈川ダム水系の発電所についてしらべているけれど、謎が多いので課題備忘。
水力発電所データベースは、基本的に正しいんだと思う。
水力発電所データベース
謎その1
データベースによると、大桑発電所は以下となっている。
項目名 | 単位 | データ |
---|---|---|
取水箇所数 | (箇所) | 3 |
(主要取水設備) 取水河川 | 木曽川、伊那川、殿小川 | |
(主要取水設備) 型式 | 取水堰、直結(須原) |
須原発電所の堰堤から木曽川の水を、白山神社前の小川から小川の水を取水している。しかし伊那川の水を取水するってどういうことだ。なにしろ大桑発電所と伊那川は木曽川の西岸と東岸。伊那川の水を木曽川の対岸に渡すには導水管橋が必要となる。伊那川の水は伊奈川ダムから伊奈川発電所に給水されて木曽川に放水される。これを言っているのか???
謎その2
データベースによると、伊奈川第二発電所は以下となっている。
項目名 | 単位 | データ |
---|---|---|
取水箇所数 | (箇所) | 5 |
(主要取水設備) 取水河川 | 伊那川 | |
(主要取水設備) 型式 | 取水堰 |
伊那川の支流も含めて、取水口が確認できたのは4つ。福栃川には見当たらない。最後の一つはどこにあるのか?
伊那川 いながわ ← 取水堰堤あり
けさざわ川 けさざわがわ ← 取水堰堤あり
福栃沢 ふくとちざわ ← 取水堰堤なし
東川本谷川 ひがしがわほんたにがわ ← 取水堰堤あり
カナ沢 かなざわ ← 取水堰堤あり
堰堤は一つの川に一つとの原則に立てば、福栃沢が候補になるが、福栃沢には取り付け道路がない。つまり工事を行った形跡がない。
加えて、以下の記載もある。
(導水路) 総延長 | (m) | 4,422.6/3,117.1/5,170.5(3本) |
国土地理院の地図を見る限り、導水路は2本に見える。例えば伊那川の堰堤からとカナ沢の堰堤からの導水路は2本平行して通っているのか?
謎その3
データベースによると、伊奈川発電所は以下となっている。
項目名 | 単位 | データ |
---|---|---|
取水箇所数 | (箇所) | 2 |
(主要取水設備) 取水河川 | 伊那川、越百川 | |
(主要取水設備) 型式 | 取水堰 | |
(導水路) 総延長 | (m) | 2,688.7/3,366.3 |
取水箇所が2か所で、伊那川と越百川が取水河川となっている。伊奈川ダムから伊奈川発電所までの直線距離がおよそ3.4Km。越百川は伊奈川ダムよりもさらに3Kmほど奥にある。
伊奈川ダムの取水口とほぼ同じ標高地点の越百側に堰堤らしきものがGoogleで確認できる。ただ、その地点から伊奈川ダムまでは6Kmほどもある。一体これはどういうことか???
謎その4
田光発電所の排水はどうなっているのか。Mapion地図を見る限り、田光発電所の排水は橋場発電所の導水路には繋がっていない。Google Mapを見る限り、橋場発電所への給水は伊那川の堰堤から取水しているように見える。疑問は、田光発電所の排水口が見えない事。田光発電所で役目を終えた水はどこへいった?
こればっかりは地下の事なので現地に行っても想像が入ってしまう。まずは須原の発電所博物館に行って調べてみるのか、、、、
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