Raspberry Pi Pico開発環境設定 その1
Raspberry Pi Picoの開発環境設定の記録。
ここではRaspberry Pi 4に開発環境を作っている。参考資料はこちらのRaspberry PiのWebページ。
環境構築用Scriptをダウンロードする。
$ wget https://raw.githubusercontent.com/raspberrypi/pico-setup/master/pico_setup.sh
$ chmod +x pico_setup.sh
$ ./pico_setup.sh
このスクリプトは結構な仕事をしてくれるので作業時間が長い。気長に待つべし。
完了後にリブートすることでUARTの構成を有効化する。
$ sudo reboot
これでコマンドラインでのビルドが出来る環境が揃ったことになる。
Visual Studio Codeのインストールと設定
以下からVSCのARM版(32ビット版)をダウンロードする。
https://code.visualstudio.com/Download
ダウンロードしたdebファイルアイコンをダブルクリックするとインストールが完了する。
コマンドラインでのインストールは以下を実行すればよい。
dpkg -i <downloaded file name.deb>
以下を実行するようガイドがあるけれども、実際にインストールしてみたらこれらは既にインストール済みだった。
code --install-extension marus25.cortex-debug
code --install-extension ms-vscode.cmake-tools
code --install-extension ms-vscode.cpptools
次に以下の設定をするようガイドがあるけれども、これも既に設定済みだった。echo $PICO_SDK_PATHで確認の事。
$ export PICO_SDK_PATH=/home/pi/pico/pico-sdk
以上でVSCのインストールは完了で、コマンドラインから以下を実行するとVSCが立ち上がる。
$ code
アプリケーションメニュー => プログラミング からでも起動できる。
VSCが立ち上がったらFileメニューからOpen Folderを選んで pico-samplesフォルダーを選択する。
画面下のブルーのラインで「Kitが選択されていません」といった感じのステータスが出ているので、それをクリックするとSelect Kitのメニューが表示されるので arm-none-eabi 7.3.1 を選択する。
同じく画面の下のブルーのラインに[Build]と[all]が表示される。[all]をクリックするとpico-samplesフォルダー内の全てがビルドされる。ちょっと時間がかかるけれども実行。
同じく画面下のブルーのラインのCMake [Debug]をクリックするとDebugやReleaseが選択できる。Debugを選択するとSWD Debuggingができる。SWD:Single Wire Debug
Debug Toolのインストール
minicom
シリアルターミナルのインストール。特にminicomをインストールした記憶はないけれど最新版2.7.1-1がインストール済みだった。多分pico_setup.shがインストールしたんだと思う。
$ sudo apt install minicom
これは以下の使い方をする。
$ minicom -b 115200 -o -D /dev/ttyACM0
このシリアルデバイスはUSBシリアル。
OpenOCD
SWD(Single Wire Debug)を行うためのツール。こちらもインストール済みだった。
GDB
これを使えばARMコードの逆アセンブルとかできる。これとOpenOCDを使うことでARMバイナリーコードのDebugがUART経由で外部から実行可能になるわけだ。こちらもインストール済みだった。
まとめると、pico_setup.shさえ実行すれば環境はすべて整うということになる。
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