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2021年2月18日 (木)

Raspberry Pi Pico開発環境設定 その2

昨日はRaspberry Pi上に開発環境を作った。

これはこれでCOOLなんだけれど、Raspberry PiはGPIOをつないで色々と動かすので、そこに開発環境があるのはリスクが大きすぎる。ちょっと配線を間違えるとRaspberry Pi自体が昇天してしまう危険がある。デバッグはRaspberry Piで行うとしても開発環境はデバッグ環境とは別に用意したい。

そこでWindows PC上にC/C++ Raspberry Pi Pico開発環境を作ることにした。ガイドはRaspberry PiのWebサイトにある資料

手順は以下の通り。

ARM gcc complierのインストール:gcc-arm-none-eabi-...を選択しインストールする。インストール最後でAdd path to environment variableにチェックを入れること(デフォルトではここにチェックが入っていない)。他はチェックが入っているのでそのまま。

CMakeのインストール:とりあえず32bit版をインストールした。理由はARM gcc compilerが32bit版しかなかったから、それに揃えている。途中でそういうチェックがあったかはっきり覚えていないけれど、pathはall usersに適用するように設定すること。

Build Tool for Visual Studio 2019のインストール:ここはちょっとわかりにくかった。

まず以下のメニューからVisual Studio 2019のツールを選ぶ。

Visualstudio0
このツールの中からBuild Toolsをダウンロードする。

O0visualsstudio

ダウンロードしたインストーラを実行してC++ Build Toolsを選択しインストールする(詳しくはガイド参照)。

Python 3.Xのインストール:Python3.8じゃダメなのかな?とりあえず(たまたま)既にPython 3.7.3がインストールされていたのでこのままなんだけれど。

Gitのインストール:ここでも32bit版を選んでインストールした。ガイドにはDefault Editorとしてvimを使うな、とある。とりあえずVisual Studio Codeに設定した。他にも以下のように、いろいろと設定ガイドが書かれているの要注意。
allow Git to be used from third-party tools
以下にチェックを入れること。
"Checkout as is, commit as-is",
"Use Windows' default console window"
"Enable experimental support for pseudo consoles" 

以下を実行してサンプルコード等をダウンロードする。\work\picoってフォルダーを作ってそこにダウンロード・展開した。
C:\work\pico> git clone -b master https://github.com/raspberrypi/pico-sdk.git
C:\work\pico> cd pico-sdk
C:\work\pico\pico-sdk> git submodule update --init
C:\work\pico\\pico-sdk> cd ..
C:\work\pico> git clone -b master https://github.com/raspberrypi/pico-examples.git

この後Windowsメニューから以下を選択して、Developer Command Promptウインドウを開く。
Visual Studio 2019 > Developer Command Prompt for VS 2019

C:\work\pico\> setx PICO_SDK_PATH "..\..\pico-sdk"

この設定を有効化するためにDeveloper Command Promptウインドウを開きなおす。で、以下を実行するとダダ―とBuildが始まる。
C:\work\pico> cd pico-examples
C:\work\pico\pico-examples> mkdir build
C:\work\pico\pico-examples> cd build
C:\work\pico\pico-examples\build> cmake -G "NMake Makefiles" ..
C:\work\pico\pico-examples\build> nmake

結構時間がかかるけれども、これでelfファイルが作られた。

Visual Studio Codeの構成

基本的にガイド通りだけれど、一点分かりにくいところはProject構成のところ。
pico-examplesフォルダーを選択したあとProject構成をするよう問い合わせポップアップが表示されるとあるけれども、これが表示されなかった。で、Raspberry PiでのVSC構成と同様に、画面下のブルーラインのCMake [Debug] 準備完了をクリックするとコンパイラー選択リストが表示されるので GCC for none eabi ..を選択した。次に表示される画面でDebugを選択するとProjectの構成が始まり、無事(多分)終了した。

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