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2022年1月14日 (金)

6M ロータリーダイポールの製作

6Mのロータリーダイポールを作る。

塩ビパイプをセンターに両側にアルミパイプを伸ばす構造にした。以下が図面。

50mhz_20220114210101

卓上ボール盤が欲しいところだけれども手元のハンドドリルで製作作業を実施。
Img06083_hdr_small

手持ちのアンテナテクノロジーのバランBL-5を接続する。
Img06086_small

アルミパイプとの導通を得るために、ナット側の穴はφ8を開けてナットが塩ビパイクを貫通するようにした。これでナットはアルミパイプに直接接続することになる。
Img06088_small

マスト固定の金具は日本アンテナの部材を利用している。
Img06090_small

エレメント延伸部分は、φ15mmのアルミパイプの中にφ11.5mmのアルミパイプを挿入する。この延伸部分でのアルミパイプ固定にはφ15mmのスプリングバンドを応用した。このスプリングバンドはホース固定用で、バイク整備用に購入したもの。
まずφ15mmのパイプに3mmネジ用ナットが入る6mmの穴を開ける。以下の写真がその穴にナットを入れたところ。
Img06097_small

このナットの上にスプリングバンドを被せ、ナットがバンドの穴の下に来るようにセットする。
Img06099_small

延伸部分の長さを決めてから、ナットにネジ締め込む。これでφ15mmパイプにφ11.5mmパイプが固定される。
Img06100_small

バラン取り付けネジからエレメント先端までを1300mmと仮固定してSWRを測定してみた。

地上高は3メートル、1/2λ。
Img06106_hdr_small
我ながらカッコいい―と思う。
Img06105_small

アンテナアナライザーRig Expert AA-1500 ZOOMでの測定結果がこれ。
50mdipole3mheight
SWR特性はこんな感じになっている。しかし、なんで山あり谷ありのこんな変な特性になっているんだろう。

同じバランでワイヤーダイポールでは以下の通りで、こんなグラフにならず。低い周波数側に若干の肩はあるものの谷が一つ。
50mhzwiredipoleunderroof

そういえば、、、アルミパイプ表面はアルマイト処理されていて、確かアルマイトは絶縁体のはず。。つまり、パイプを継ぎ足して延伸しているんだけれどもDC的には繋がっておらず、一本の導体エレメントにはなっていないかも。これが悪さをしているかもしれないと思った次第。実際テスターで測ってみると表面は絶縁されている。
Img06135_small

そこでアルミパイプ表面を磨いてアルマイト層を落としてみた。まずは延伸側の細いパイプの外側を磨く。
Img06136_small
延伸される側のパイプ内側も磨く。これでアルマイトは剥がれてアルミ表面が露出した(はず)。
Img06138_small

更に締め付けネジも2つにして、組み立て直してみた。そのSWRがこれ。
50mhzrotalydipoleafterpolishing2
ワイヤーダイポールと同じ波形になった。つまり、ワイヤー同様一本の導体エレメントとして機能するようになったんだと思う。
全ては「アルミパイプは導体」っていう思い込み。表面加工にご用心ってことだ。

次はバランを自作してその特性を調べてみたいと思う。

つづく。。。。

 

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