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2022年3月

2022年3月22日 (火)

EchoLinkとWIRES-Xの相互接続(中継)の構成について

EchoLinkとWIRES-Xの中継装置を立ち上げたので備忘録。

今回構築した中継装置の概要はOneChipDesign社のHAMSTIRを使って構築した。

Img06676_small

HAMSTIR ST:EchoLinkのPCからアナログトランシーバーへのインターフェースボックス
HAMSTIR X:インターフェース分配器。2つのインターフェースボックスからのアナログトランシーバーへのインターフェースを一つにまとめて一台のアナログトランシーバーに接続するとともに、2つのインターフェースボックス間の信号中継を行うインターフェースボックス。例えば、HAMSTIR STからのインターフェース信号はトランシーバーインターフェース(Mini DIN 10p)とHRI-200に送られる。

HRI-200はWIRES-Xのインターフェースボックスなので、HAMSTIR Xを使う事で、EchoLinkとWIRES-Xとの間の中継を行うことができる。今回の中継装置ではHAMSTIR Xの先にアナログトランシーバーを接続していないで、EchoLinkとWIRES-X間の中継のみをおこなう。

Photo_20220323094101

この構成ではWindows上でオーディオ入出力レベルのチューニングが必要となる。

HRI-200ではEchoLinkからの受信音声はUSBオーディオ入力で、EchoLinkへの送信音声はUSBオーディオ出力で設定される。

HAMSTIR STではWIRES-Xからの受信音声はPCのMic入力で、WIRES-Xへの送信音声はLINE OUTオーディオ出力で設定される。

それぞれのレベルを調整することで、EchoLink上のオーディオレベルとWIRES-X上のオーディオレベルを調整することになる。

HRI-200でのオーディオレベル調整

送信音は100、受信音は71に設定した。この設定はPC上ではUSBオーディオのスピーカーとマイクのレベル設定にコピーされる。
Wires

EchoLinkからの送信はPCのLINE OUTのスピーカーレベルで設定し、100と設定した。
El_20220322193401

EchoLinkへの受診信号はMic入力としてインターフェースボックスから取り込まれる。ここではレベル100でマイクブースト20dBとした。10dBではレベル不足(EchoLink端末としてのスマホで聞くと音が小さい)で、30dBにすると音が割れてしまう。
El

 

EchoLinkアプリ上での設定

System Setup

HAMSTIR STのLINE OUTケーブルとMICケーブルを接続した端子(Audio Device)をInput DeviceとOutput Deviceに設定する。
Elaudio

Preferences

Allow conferenceにチェックをいれて複数のUserがこのLink Stationに同時接続可能とする。接続可能Station数の上限はとりあえず10とした。
Elconnections

Sysop Setup

RX CtrlはSerial CTSとする。Serial PortはHAMSTIR STをPCにUSB接続した際にデバイスマネージャに現れる2つのCOMポートの内の小さいCOM番号のCOMポートを設定する。今回の構成ではCOM5とCOM6となった。
Elrxctrl

TX CtrlはRTSとする。Serial PortはRX Ctrlと同じにする。
Eltxctrl

IdentificationではDefaultでWhile not activeにチェックが入っているのでこれを外す。そうしないと10分おき(設定値による)にEchoLink上のJA0WBTのモールス信号がWIRES-Xに中継されてしまう。
Elidentity

OptionではAnnounce connectsとAnnounce disconnectsをNoneにする。Noneにしていないと、接続・切断した際にEchoLinkから送信されるメッセージ(例:JA0WBT disconnected)がWIRES-Xに中継されてしまう。
Eloptions

 

WIRES-Xの設定

アナログSQLをNoToneにする。ToneSQLが設定されていると、EchoLinkからの信号が入ってきてもToneが付いていないので送信できない。この場合、WIRES-X上では中継局ノードが緑色のボックスで表示されるが相手に送信信号が飛ばない(トランシーバーが繋がっているノードのトランシーバーは電波を出さない)。
Wires_20220322194701

切断タイマー無効設定とする。
Wires_20220322194702

以上でEchoLinkとWIRES-Xの中継が可能となった。

 

2022年3月19日 (土)

Virtual Pre-paid (VP)カードを使ってAliExpressでショッピング

中国の通販大手AliExpressでショッピングを行った記録。

結論:

  • Vプリカがチャージ手数料が安くてGOOD。ただし、ニックネームがカード名義になるので要注意。
  • AliExpressの請求金額がバラバラ。本当に品物が来るのか???

さてさて、Mini DIN 10pメスコネクターが欲しくなったが日本のサイトでは見つからなかった。そこで検索範囲を広げた結果中国のAliExpressで当該コネクターを見つけた。

最近いろんな詐欺メールが海外から飛んでくることもあり、国外のサイトそれも中国のサイトにクレジットカード情報を送るのはちょっと心配。調べた結果、VPカードの利用が安心のようだ。VPカードはVirtual Pre-Paidカードの頭文字らしく、プリペイドなんだけれど支払いに際してはクレジットカードとして機能するカードだ。

まずは「VPカード」でGoogle検索のトップに出てきたバンドルカードのアプリをスマホにインストールしてみた。
Photo_20220319135001

登録するとクレジットカード画像がスマホ画面に表示された。残高はゼロ。まずはこのカードに3000円をチャージしたい。手数料をみると3000円から1万円のチャージで510円とある。これは高い。高すぎる。

そこで次のカードということでVプリカを試してみた。
V

こちらは3000円のチャージで200円の手数料。とりあえずこちらを選択する。こちらは手持ちのクレジットカードでチャージできる。但しそのクレジットカードは事前登録しておかねばならない。

登録時にはニックネームを設定する。これが後から支払い時に重要となる(後から分かったこと)

カードは何枚も作ることができる。その際、カード名を設定する。これは、複数のカードを作った際の作った本人にとっての識別用で、たとえばアマゾンとかモノタロウとかの決済先ごとにカードを作って、それぞれのカードにアマゾンとかモノタロウとか名前を付けることができるのだ(後から学んだこと。最初はカード名がカード名義と思っていた)。

一方、ネットでのカード決済時にはカード名義を申告しないといけない。ニックネームがこれにあたる。私の設定したニックネームを仮にHANAMARUとしよう。カード決済画面にてこれをそのままカード名義蘭に書こうとすると「名前と苗字の間にスペースをいれよ!」と警告がでた。これは困った、と思って調べてみたら、HANAMARUの文字列の好きな場所にスペースを挿入してカード名義として良いと書かれていた。で、HANA MARUとして入力したら決済できるわけだ。でもね、そんなこと、カードの作成時には教えてくれない。カード決済しようとして、カード名義蘭に入力して警告が出てから、自分でいろいろ調べて分かったこと。これは不親切だ。

まぁ、すったもんだしながらも、3200円で3000円チャージしたVPカードでネット決済ができた。仮にカード情報が漏れたとしても、被害は3000円まで。しかし、実際にカード決済する段になると、V-プリカメンバーのIDとパスワードを入力しないと支払いが出来ない認証方式になっている。これならカード情報が漏れたとしてもV-プリカメンバー情報が一緒に漏れることはないから被害に遭う事はない。

さてさて、本題のAliExpressでのショッピング。

以下をオーダーした。コネクター10個1ロットで1654円と送料449円になっている。注文の確認画面での合計は2102円。単純に円を加算すれば2103円だけれど、個別金額の為替額と合計額の為替額の差なんだろうと思う。

Aliexpress Aliexpress2

しかし、スマホに送られてきた注文詳細メールは単価が1631円で注文合計が1596円になっている。そして送料が加算されていない様子。

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おまけにVプリカから引き落とされた金額は1618円。どれもみんな違う。

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まとめると、ネット購入時の金額は2102円。実際にVプリカから引き落とされた金額は1618円。

何が何だかよく分からない。これが大きな金額の買い物だったらハラハラドキドキだ。

とりあえず品物が届くのを待つことにする。

2022年3月 7日 (月)

屋根裏ダイポールの外出し

屋根裏に張っていた14/28MHzと24MHzのダイポールを(ようやく)外出しした。

基本的に今ある所にダイポール端点を取り付ける事にすることを考えているけれども、一つ足りなくて新たに単管マストを立てることにした。前回畑の隅に立てた4メートル単管に2メートル単管を繋いだけれど、4メートル単管の先端に2メートル単管を差し込むのはちょっと大変だったので、今回は3メートルを2本にした。

まずは前回同様にコメリのフェンス基礎石を埋める。
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3メートル単管を立てる。
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埋めた単管の先に3メートル単管を繋ぐ。先端には垂木クランプを取り付け、そこに滑車を固定した。ロープは3mmのポリエステルロープを使用。
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この単管に14/28MHzダイポールの一端を取り付ける。もう一端は144/430 GPの屋根馬に取り付ける。
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24MHzダイポールの一端は畑隅の単管マスト(写真上のライン)に、もう一端は屋根の垂木に固定した。14/28MHzダイポール(写真の左右ライン)は若干東寄りで東西に張っている(指向性は南北を目指す)。24MHzは西寄りの東西に張って指向性は同様に南北を目指した。
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アンテナアナライザ(AA-1500 ZOOM)の結果は24MHzと28MHzが変。でも、24.915MHzと28.074MHzでFT-450のアンテナチューナーが動作してチューニング成功。つまり、いずれもSWR<3ということなので、共振はしているのだと思う。周波数が接近している複数のアンテナが接続されている状態ではアンテナアナライザがちゃんと動作しないということだろうか???
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うれしいことにヨーロッパにしっかりと飛んでいる。
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拡大するとこんな感じ。実際、オーストリア、フランス、スロベニア、クロアチアの4局とQSO成功。
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これでこれからのハイシーズンに備えることができる。

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