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2022年9月 8日 (木)

Yaesu SCU-19がWindows 11で使えない件

WIRES-XをFT2D、FT3D、FT5DにてPortable Digital Node運用する際に、当該ハンディとPCを接続するコネクションケーブルSCU-19を使ってWindows 11にインストールしたのでその備忘録。

そもそもSCU-19とWindows 11は仲が悪い。Yaesuは公式にSCU-19はWindows 11で動かないと言っている。以下SCU-57/58のマニュアルから転載。
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まぁ、理由はともあれ、YaesuはWindows 11でFT2/3/5DにてPortable Digital Node運用したければSCU-57を買うようガイドしているわけだ。決して安くはない。

調べてみると、FT5D+SCU-19+Windows 11でWIRES-Xを運用する方法を発信しているYouTubeがあった。このYouTubeではPL2303の特定バージョンドライバーをインストールすることをガイドしていて、ダウンロード元のリンクも公開している。このリンクからPL2303ドライバーのVersion 1.20.0をダウンロードすることができる。YaesuからダウンロードできるSCU-19のPL2303ドライバー1.8.0なのでかなり後にリリースされたドライバーだ。

実際にVersion 1.20.0をダウンロードして、インストールしてみた。インストール後はちゃんと動作した。めでたし、めでたし。だが、Windows 11を再起動すると動作しなくなった。その際、デバイスマネージャで当該デバイスドライバーを見ると以下のタイトルが表示されていた。

PL2302TA DOES NOT SUPPORT WINDOWS 11 OR LATER PLEASE CONTACT YOUR SUPPLIER

つまり、USBポートに接続したUSB-Serial Interface ChipがPL2303TAとして認識され、このChipはWindows 11をサポートしていない、と言ってる。

そこで、Prolific本家のホームページからダウンロードしたPL2303の最新ドライバー、2022年7月28日ビルドのVersion 4.0.8をインストール したが状態が改善されない(Version 1.20.0はアンインストール済み)。いろいろ試行錯誤する中で、Version 4.0.8を再インストール(リムーブしてからインストール)ではなく、Modifyを選んで実行してみた。そうしたらドライバーがちゃんと動作するようになった。

注意:上記Prolific本家のホームページにアクセスするには事前にユーザーログインが必要です。その場合のユーザー名とパスワードはGUEST/GUESTとなっています。上記リンクからログオン後に再度ここをクリックしてくださ。

後追いで調べてみると、YouTubeに当該問題発生時の対応としてVersion 4.0.8を使ってModifyを実行するガイドがあった。理由はよく分からないが、少なくとも上記状態に陥った場合はVersion 4.0.8でModifyを実行することがガイドされており、どうやら望ましい操作を行ったようだ。

まとめると以下となる。

  • SCU-19をWindows 11で使うにはProlific本家のホームページからVersion 4.0.8をダウンロード・インストールすること。(その際、古いVersionのPL2303ドライバーをアンインストールしておくことを忘れずに)。
  • PL2303TA DOES NOT...とデバイスマネージャで表示されたら、再度Version 4.0.8のインストーラーを立ち上げModifyを実行すること。

これらにより、SCU-19をWindows 11で使用できるようになる(少なくとも今回インストールしたWindows 11ノートパソコンでは動作するようになった)。

SCU-57を買わずに解決。めでたし、めでたし。

追記

だめだった。暫くするとデバイスマネージャがPL2303TA do not support windows 11 or later, please contact your supplierと表示する。それもポートを使い始めて何時間も経ってから。どうやら、何かが定期的にWindows 11環境を確認しているようだ。

怪しいのはMicrosoft Compatibility Appraiser。Microsoftのサポートページをみるとタスクスケジューラーで無効化できるようだ。これを無効化してどうなるかはテストできなかったけれど(結局SCU-57を買って対応ということになり、、、)、これを無効化することでデバイスドライバーインストール後の接続デバイスのWindows 11サポート状況確認は行わなくなるのではないかと想像される。

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コメント

そういう事だったのかと、今このまとめの備忘録を読んで、朝の出来事の意味を知る。・゚・(ノД`)

取りあえずエンドユーザーとしては、「今のところ」、めでたし、めでたし(本当か?)

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