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2022年11月20日 (日)

APRS用 リグのData端子とPCのCOMポート接続アダプター

APRS用にリグ(FT-7800)のDATA端子とPC(Lenovo ThinkCentre)のCOMポートとの接続アダプターを作ったのでその記録。なお、運用は1200bpsを想定している。

ユニバーサル基板上にMiniDINコネクター、D-Sub 9ピンコネクター、ステレオピンジャックコネクターx2を実装し、インターフェース間の変換回路を実装し、100均のプラスチックケースに収めた。

Img02889_small

電源はアマゾンで購入したUSB給電のDC-DCコンバータを使い、フタに結束バンドで固定している。USBはPC本体のUSBコネクターに接続するので、電源も含めてPC1台で完結させている。なお、USB延長ケーブルは100均で調達。
Img02893_small 

FT-7800のDATA端子仕様は以下の通り。Packet Data Input、Packet Data Outputとも10KΩとインピーダンスが高い。一方、今回使うPC Lenovo ThinkCentreはAudio LINE INとLINE OUTの端子を備えているので、Packet Data InputをLINE OUTに、Packet Data OutputをLINE INに直結した。ここで特記すべきことはPacket Data Inputの1200bpsの入力レベルが40mVp-pとやたら小さいことだ。9600bpsは2.0Vp-pとこっちはやけに大きい。その差50倍。なんでこうなってるんだろう???
Data

Windows 11のサウンド設定でLINE INをオーディオ入力ソースに設定する。LINE OUTに関する設定は無く、オーディオ出力設定上はスピーカーと同じRealtek High Definition Audio出力での設定となる。LINE OUTでもスピーカーのボリュームでレベル調整が反映される。また、LINE OUTにジャックが差さっていてもフロントパネル上のヘッドフォン端子からサウンドは出る。
Photo_20221120162601

LINE INはボリューム100で丁度良い感じ、というかFT-7800からのData Out値が小さいようだ。この設定状態でAGW SoundCard Tuning Aidで観察した波形が以下。
Photo_20221120163601

LINE OUTのオーディオレベルは6/100とした。可也絞ることになるが、この値でUI-WIEW32からのビーコン(Action -> Send Beacon)とMessage送信において、FT3Dとのコミュニケーションができた。まぁPacket Data Inputが40mVp-pなのでしょうがない。ちなみにPCのヘッドホン端子に接続するとオーディオレベルは50となる。これはインピーダンスの違いによるものと判断。
Soundproperty-2

UI-VIEW32がCOMポートに出すRTSをFT-7800のDATA端子のPTTに接続しているからFT-7800がこのピーピロピロを送信するわけだが、その接続回路は以下とした。ここではFT-7800のSQLをCOMポートのCDにも接続しているけれど、UI-VIEW32側でSQLを見ている訳ではないので、信号が入った(SQLが開いた)時にGREEN LEDが点灯するくらいの作りになっている。

Rs232cdatainterface

とりあえず、これでRF to InternetとInternet to RFの双方向の通信が出来る仕組みは完成した。

一点、今回のボード製作でD-Sub 9コネクターのピッチ変換ボード(DSUBコネクタDIP化基板(オス・メス兼用) AE-D-SUB-9P-DIP-A)を秋月電子から調達したのだけれど、これでちょっとハマってしまったので備忘録として記録。このピッチ変換ボードは取り付けるコネクターのタイプ(メスかオス)によって分かれているピン番号っぽいシルク印刷がある。これが曲者だった。このシルク印刷がピン番号を表していると思い込んで配線したけど動かない。実際にテスターで当たってみたら以下が正解だった。Img02896_small
そもそもDsub 9pinは5ピンと4ピンの2列ピン配列。この基板はよく見ると1から9まで入れ子無しピン配列が変換できるようなパターンレイアウトになっていない。だから、5ピン列と4ピン列でまとめパターンレイアウトになるわけだ。なんとも不親切というか落とし穴のようなシルク印刷だと思う。

まぁ、とりあえず動いたのでめでたし、めでたし。

 

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