DXV200Lが届いた。
初回JARDへのメール送信
200W運用するには現在の固定局に装置追加申請をして、空中線電力を200Wに変更する必要がある。
今回追加する装置はIC-705+DXV200Lの組み合わせ。
JARD保証認定申請をするには、まず総務省の電波利用・電子申請届出システムLiteで変更申請原稿を作成する必要がある。
変更申請は空中線電力と工事設計書の2点で行った。空中線電力はDXV200Lが200W送信できる周波数に対して200Wに変更する。それ以外は現行の無線局免許状のまま。工事設計書は送信空中線の形式を指定する為に記載を入れた。それ以外の変更はなし。これをZIPファイルとしてダウンロードした。
装置についてはIC-705とDXV200Lの組み合わせである旨をJARD申請書に記載し、上記ZIPファイルを添付し送信した。
直ぐにJARDからメールが飛んできて、4100円の支払い指示を受け取った。で、これも即指定口座に振込した。これが6月8日木曜日の出来事。
2回目JARDへのメール送信
6月13日火曜日にJARD担当者からメールが届き、以下の作業を求められた。
- 電波の強度に対する安全施設に関する資料の提出
- 16工事設計書の入力
- 送信機系統図の添付
1について
1の電波強度の対する資料はつい最近必要となったようだ。JARDからのメールには以下が書かれていた。
2023年3月22日に「アマチュア局の無線設備の保証に関する要領」が改正され、「移動しないアマチュア無線局」に対し、電波の強度に関する安全施設について、保証願書内での措置確認に加え、その根拠となる数値を書類により確認する審査が追加されたため、書類の提出をお願いするものです。
本件の周知が充分にできていないことにつきましては、お詫びを申し上げます。
つまり2か月ちょっと前に要領が改正され、移動しない局は電波強度資料の提出が必要となったようだ。この資料は実測ではなく計算で求めればよく、そのためのエクセルファイルのダウンロード元リンクがメールに記載されている。
このエクセルファイルをダウンロードして、総務省の資料を参考にパラメータを設定して判定〇になることを記載した。ただしこのエクセルファイルは何だか動かない(値がエラーになる:#VALUE)セルがあって(自分のエクセルが古い??)、そこはセルに書かれている条件式を見ながら値を手入力したりした。なお、エクセルファイルの記載項目は以下のとおり。
周波数帯 |
送信機出力P[W] |
給電線損失[dB] |
平均電力率[倍] |
アンテナ利得G[dBi] |
送信空中線の高さ[m] |
人が通常出入りする場所との高低差[m] |
送信空中線直下からの水平距離[m] |
送信空中線との距離R[m] |
大地反射の考慮の有無 |
大地反射の補正係数K[倍] |
付近の建造物による強い反射の有無 |
付近の建造物による強い反射による補正[倍] |
算出電界強度E[V/m] |
基準値 [V/m] |
適合性判定結果 |
2と3について
2については、総務省の申請Liteにて変更申請書を起票した。それにより、今回の変更申請内容は①送信出力と②工事設計書の2点になる。送信出力はDXV200Lを通して送信する1.8/3.5/3..8/7/10/14/18/21MHzを200Wに変更し、工事設計書は今回追加する送信機(IC-705+DXV200L)について記載した。電波形式はA1A(CW)とJ3E(SSB)の2つに限定した。終段や電圧はDXV200Lのマニュアルから記載した。ただし、終段電圧が仕様では130Vとなっているが系統図では120Vとなっていたので系統図の120Vを記載した。というのもこの系統図も提出するので。
系統図はIC-705とDXV200Lを接続した簡易的なブロックダイヤグラムに加え、IC-705の系統図(本体付属資料)とDXV200Lの系統図(本体マニュアル記載)の2つをスキャナーでスキャンし、合計3つのPDFファイルを系統図として工事設計書に添付した。これら全部を申請LiteでZIPファイルとしてダウンロードした。
これらエクセルファイルとZIPファイルをメールに添付して6月14日水曜日朝7時過ぎにJARDに送った。
3回目JARDへのメール送信
6月14日水曜日(同日)14時30分前にJARD担当者からメールが届いた。修正依頼が書かれていた。ポイントは以下の2点。
- 電界強度資料について給電線損失値が大きすぎる。要修正。
- 電界強度はDVX200Lを通さない他の周波数(送信出力を変更していない主端数)についても要記載。
給電損失が大きすぎるという指摘だけれど、この値は総務省の計算例資料の値をコピーしたものだった。そういう意味ではとんでもない値ではないとおもうんだけれど、JARD担当者はメールに参考値として以下を記載していて、他の周波数はJARLのWEBページを参考にするよう書かれていた。
- 5D-FB:0.20(10mあたり)/7MHz帯
- 8D-FB:0.11(10mあたり)/7MHz帯
でもこのJARLのWEBページはHFは30MHzしか書かれておらず、5D-FBは0.33dB/10m となっている。この損失値は周波数の関数であるのだけれど、30MHzしかわからない。そこでネットでケーブル損失が計算できるところを検索して、見つかったアンフェノールWEBページの損失計算を用いた。ここでの計算ではJARLのWEBページとほぼ同じ損失値となる製品名:LMR-240-FR(Product Family:LMR)を使ってHFは20メートル、V/UHFは15メートルで計算して損失値を求めた。
これらの計算値をエクセルに記載し、28MHz以上の平均電力率を1にして(FMの平均電力率がわからなかったので。CWは0.5、SSBは0.16とエクセルには注釈されている)。なお、50/145/430MHzの給電損失はJARLのWEBページに記載されている値を用いることにした。
修正したエクセルファイルを添付してJARDに6月14日15時55分に返信メールを送った。
速攻で返事が来た(6月14日17時05分)
メールには内容確認の結果、先に進める旨が掛かれていた。更に以下の記載があった。
2023年6月22 日18時以降に、保証書のデータおよび補正した電子申請用のデータをメール添付でお届けいたします。(工事設計書情報ほか、必要事項を当方で修正しました)
いろいろと修正もしてくれているようで有難い。6月22日(木曜日)というと一週間後になる。今日は6月14日水曜日だけれど、既に17時過ぎだったので、明日の木曜日から起算して一週間後ということかと思う(この一週間の意味がわからないけれども)。
つづく。。。(追記します)。