HRI-200のノイズ音問題
特定のWIRES-Xノード局の受信信号にノイズ音が確認された。この調査報告。
問題は下図の通り。特定のWIRES-X固定ノードが特定ルームに接続されており、同じルームに接続されている他のノードからの送信信号にプチ、プチ、プチとおよそ1秒間隔でノイズが入るというもの。この固定ノードが受信する信号にのみノイズが乗るので、そのノードが受信している送信元からWIRES-Xに接続されているPCまでのどこかでノイズが発生するのだと思う。
ノイズが一定インターバルで発生するので、電柵など特定インターバルにてパルス状の電力を消費する機材のノイズを拾うのではないかと思われた。そこで、ノードオーナーが近隣の電柵の電源をOFFにしたが、それでもノイズが乗ってきた。
実際、固定ノードのトランシーバーのスピーカーで受信音を聞いたり、他のハンディ機で同じ周波数を受信したりしてもノイズを受信することは出来なかった。つまり、輻射ノイズとして発生したノイズを無線機がアンテナから拾っている訳ではないということだ。
ということで、固定ノードのトランシーバーの受信経路はシロということになる。
次に電源ラインからのノイズ回り込みではないか?ということで、WIRES-XノードをACラインから分離させてみた。この際、固定ノードのトランシーバーからモービル車載器にトランシーバーを変えてみた。ノイズは依然として発生するのだけれど、ノイズ発生パターンが変化した。
トランシーバーの入れ替えが影響するのは、トランシーバーが直接接続されているHRI-200しかないように思える。とりあえず、ここまでをまとめると以下となる。
- 無線機の受信信号にはノイズが含まれない -> アンテナから入ってくる輻射ノイズではない
- ホームAC電源から分離 -> ACラインからのノイズではない
- 無線機入れ替えでも発生-> 特定の無線機の問題ではない
- ↑ ただし、ノイズの発生パターンが変化する -> 無線機入れ替えに影響を受ける所が怪しい
- 無線機に繋がっている(無線機変更の影響を受ける可能性がある)のはHRI-200のみ
そこで別のHRI-200に交換するとノイズが止まった。やはり、HRI-200の問題か。。。
でも、、、、固定ノードのトランシーバー(FTM-300)のシグナルインジケーターはノイズに同期してグリーンランプが点灯していた。これはトランシーバーの受信回路がシグナルを検知したという意味だ。ということは、HRI-200だけの問題でもないのか??少なくともトランシーバー側の回路もノイズを検知していたということだ。
ちなみにFTM-300のステータスインジケータは以下の通り。430.84でグリーンランプが点灯したといことはアナログ信号を受信したということだ。
そもそもHRI-200はそんなに複雑な機材ではない。機能はUSB CODECとCAT制御(ポート制御)だ。接続もトランシーバーとはデータ端子、PCとはUSBで接続するのみ。
PKDにUSB Decoderの出力、RX1200にUSB Coderの入力、CAT制御としてPTTを接続。
つまり、タイミング回路は特に実装していないと思われる。だから特定インターバル、それも1秒単位などという超長いインターバールのシグナルを生成しているとは考えにくい。
つづく、、、
« 中央アルプスからの月の出の予測 | トップページ | 中国製Multi Function Tester TC1のインダクタンス測定性能について »
「無線と実験」カテゴリの記事
- 21MHzダイポールアンテナ調整(2025.04.09)
- SONATE-2を使った通信(2025.03.18)
- サテライトデジピーターからの信号 (2025.03.03)
- WIRES-Xのルームでの写真ファイルの取扱い(2025.02.05)
- IC-705にHL-62Vを繋ぐ(2025.01.19)
« 中央アルプスからの月の出の予測 | トップページ | 中国製Multi Function Tester TC1のインダクタンス測定性能について »
コメント