カンピロバクターによる食中毒
カンピロバクターに当たったときの記録。カンピロバクターの培養検査は受けてないが、数年ぶりに会って同じものを食べた友人も同様の状態となったので、鶏肉によるカンピロバクター確定と判断した。
12月29日の夕刻に友人と駅前の焼き鳥屋で2人忘年会。結構人気のお店で16時開店前から人が待っている状態だったんだけど、ここで出てきた料理に問題があったようだ。自分でも「大丈夫か?」って思ったけれど、レバー串がほぼかなりレアだった。若干の不安があったが、どうやらそれが的中したようだ。
12月31日の朝、車の洗車をしていたら急に寒くなった。洗車が終わって家の中に入っても寒さが止まらない。寒さというより悪寒だ。耐え切れず「貼るカイロ」を背中に貼った。ただ、食欲はあり、腹痛も下痢もなかった。悪寒は更に強まり、夕方に熱い風呂に入って少し収まった感じがしたが、夜通し悪寒と暑くて発汗の繰り返しだった。熱は測らなかったが、あの感覚は38度を超えていたと思う。
1月1日の朝、いつも通りに4時50分起床、ルーチントレーニングもして、近所の神社に初詣をした。その後近所の公園まで散歩して帰宅。一見、回復したようだった。しかし9時位に下腹部中心に非常に激しい腹痛が起きた。何かに挿されるような、まるで腸をねじられるような激しい痛み。起きていることができず、ベッドに丸まって寝るしかなかった。仰向けでは激しい腹痛も、横向きで丸まって寝ると幾分痛みは和らいだ。便も出るし、尿もでるので、腸閉そくでも尿路結石でもないようだ。悪寒も時々襲ってきた。つまり、下腹部の激しい腹痛と発熱のダブルパンチだ。ただ、食欲はあり、昼には餅を2個食べたり、正月料理を食べたり、酒も飲んだ。
1月2日、症状は1日同様に発熱と腹痛が発生。これに下痢が加わった。水上の便がでてくる。比較的悪寒が少ない時、家族に言われて初めて熱を測ったら37.8度だった。つまり、こんな体温を中心に上下を繰り返していたんだろうと思う。食欲がなくなってあまり食べることができなくなった。
1月3日、症状の改善はなく、食欲は更に低下。お湯をかけたご飯、牛乳、経口補水液を飲むくらい。下腹部の痛みと下痢が同期するようになった。トイレに行けば下腹部の痛みは和らいだ。夜の体温は38.2度だった。早々にベッドに入らずを得なかった。
1月4日、朝の感覚として腹痛は可也和らいでいるように感じた。激しい痛みは遠のいた感じだ。体温も朝の時点で36.9度だった。悪寒も感じない。朝とお昼はお湯をかけたご飯のみ。でも晩御飯には若干復活してきて煮物と白飯を食べることができた。
1月5日、夜中下痢でトイレに行くことは無かった。朝はいつもの4時50分に起床、軽い運動もできた。体はかなりだるいし、下腹部が重たい感じがするが、下痢と腹痛で苦しむことはなくなった。朝食はご飯に入り卵を乗せて、みそ汁と一緒に食べた。昼はガストでハンバーグを食べた。さすがに晩酌は控えたけれど、ほぼ復活。
1月6日、下腹部に違和感が残るものの、ほぼ完全復活。昼は焼き肉屋、近所の神社に正月飾りを納めにいった。
まとめると以下となる。
12月29日夕方:感染
12月31日午前:発症(発熱)
1月1日午前:下腹部の激しい痛みと発熱
1月2日:下痢の始まり、発熱と激しい腹痛は残る
1月5日:発熱、下痢の終息
1月6日:完全回復
いやぁ、新年早々参った、参った。以降、火が十分に通っていない肉、特に鶏肉は絶対に食べないようにする。
国立感染症研究所は以下のように記述している。
症状は下痢、腹痛、発熱、悪心、 嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感などであり、他の感染型細菌性食中毒と酷似するが、潜伏期間が一般に2〜5日間とやや長いことが特徴である。感染性腸炎研究会資 料によると、入院患者の98%に下痢が認められ、その便性状は水様便(87%)、血便(44%)、粘液便(24%)である。下痢は1日に10回以上に及ぶこともあるが、通常2〜6回で1〜 3日間続き、重症例では大量の水様性下痢のために、急速に脱水症状を呈する。また、腹痛は87%、嘔吐は38%にみられた。発熱時の平均体温は38.3℃ で、サルモネラ症に比べるとやや低い。
診断については以下のように記述している。
感染症の診断は臨床症状からは困難で、糞便等から本菌を分離することが最も確実である。本菌の 同定には通常3〜5日間程度必要である。
治療については以下のように記述している。
患者の多くは自然治癒し、予後 も良好である場合が多く、特別治療を必要としない。
以上をまとめると、下痢、腹痛、発熱で数日苦しむが、自然治癒に頼るしかない。
カンピロバクター自体は非常に多く存在する細菌で、感染が見つかっても保健所に報告する必要はないようだ。ただ、これが食中毒と判断された場合は保健所への報告が必要らしい。また、カンピロバクターは乾燥に弱く、人から人への感染は基本的にないようだ(感染者の便を直接摂取するような極端な場合を除いて)。
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