無線と実験

2025年8月12日 (火)

tinySAでSSBスペクトル確認

お手軽スペクトラムアナライザー、tinySAをゲットした。

なんで買ったかというと、SSBによる搬送波と側波帯の除去状態を実際に見てみたかったら。

tinySAはオープンソースゆえに偽物が出回っているようで、一説によるとアマゾン購入が安心ということで、アマゾンでゲット。定価7,980円、幾つか商品選択肢がある中で、レビュー数が一番多い物を選んだ。

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開封して充電後、セルフテストを実行。

Pxl_20250811_0528131621

続いてキャリブレーションを実行。

 Pxl_20250811_0550439241

いずれもパスで一安心。

SSBスペクトルの測定環境は以下。SSB波はIC-705で発生させる。アンテナ同軸の先端にダミーロードを取り付け、そこから漏れてくる電波をループアンテナで拾い、その信号をtineSAのLOW端子に接続している。ファンクションジェネレータで発生させた5KHzサイン波をスピーカーで再生して、その音声をマイクで拾いPTTを押して電波を出すという仕組み。

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アンテナ同軸の終端に金属皮膜50Ω抵抗(5W)を取り付ける。

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tineSAのLOW端子に4回ループのループアンテナを取り付ける。

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ダミーロードとループアンテナをカップリングする。

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ファンクションジェネレータ(XR2206)で5KHzを発信させ(オシロスコープで周波数をモニター)、その信号をスピーカーアンプに繋いでスピーカーから音声出力させ、それをIC-705のマイクで拾う。搬送波周波数はIC-705で最も低い1.8MHz帯(1.875MHz)にした。これは側波帯を強調したい(tineSAの横軸を可能な限り低い周波数にしたい)ため。

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測定開始。START FREQ=1.840、STOP FREQ=1.880、なのでひと目盛り4KHz。

搬送波のみ。エアコンの音をひろってるかな??ちょっと広くなってる。

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5KHzで変調を掛けたAM信号。きれいに側波帯が出ている。

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5KHz変調のままLSBで出力すると下側派帯のみが出力される。確かに占有周波数幅は狭くなっている。ピークを取っている場所が波形のほぼ同じ場所なので、周波数も低くなっている、つまり下側波帯だということがわかる感じだ。

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ということでtinySAのファーストインプレッションはかなり良いものだった。

めでたし、めでたし。

2025年4月 9日 (水)

21MHzダイポールアンテナ調整

3月19日の重たい雪でワイヤーが伸びてしまったダイポールアンテナ。特に21MHzの変化が著しかったので調整した。

3月19日の様子。アンテナワイヤーがきりたんぽ状態になっている。

Pxl_20250318_204117502_small Pxl_20250318_2041175022_small

本日のアンテナ(写真は調整後)。

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調整前のSWR。21MHzにボトムがある。持って行きたいのは21.1MHz。

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結局これだけカットした。左右でスタブの長さが違った(理由は覚えていない)の、長い方を意識的に多くカットした。

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最終的な調整ポイントはここ。

Pxl_20250409_005211480_small

とりあえずいい感じに調整は出来たようだ。

めでたし、めでたし。

2025年3月18日 (火)

SONATE-2を使った通信

SONATE-2へ送った信号が他局によって受信されてた。

SONATE-2は145.825MHzでUp/DownリンクをサポートしているAPRS Digipeater。今まで自分が送ったパケットがDigipeatされて返ってきたことはなかった(というよりも情報が少なくてうまく捕捉できていなかった)。

Sonate

今回、SONATE-2からのパケットを受信した直後にパケットを送信したところ、jj1wtk.jpに他局による自分のパケット受信記録がアップされた。興味深い事に、自分が送ったパケットがDigipeatされて自分で受信することもできた。

Sonate2uiss

これからはSONATE-2も追っかけてみることにする。

2025年3月 3日 (月)

サテライトデジピーターからの信号 

以下がUISSにログられていた。今後の調査の為に備忘録。

Fm Ed-3 To R-6 Via hNoxx-9 [DAMA] Len=5 >[22:27:55]
c²{U

Fm DP0SNX To CQ <UI pid=F0 Len=42 >[01:30:22]
:CQ :SONATE-2 - Greetings from space

 

前者のhNoxx-9、ネットで検索してもヒットしない。Ed-3からT-6宛のパケット。なんだろう??DAMAはDynamic Assigned Multiple Accessの事かな。検索にヒットしないということは一般に開放していない事を意味するんだと思う。でも145.825はAPRS周波数だから一般利用が前提なんじゃないかなぁって思うが。。。。
継続調査ーーー

 

後者のSONATE-2は一般というかアマチュア無線利用も前提に含まれている。実際JJ1WTK局のページにも地上からの信号がデジピーターを通して地上に下りてきている。Up/Downともの145.825MHzなので、SONATE-2が頭上に来たら信号をだしてみようと思う。

SONATE-2 packet frames heard by JA stations

today
2025-03-02 17:06:57 : DP0SNX>CQ,qAR,JA0WBT-10::CQ       :SONATE-2 - Greetings from space
2025-03-02 05:05:22 : JH1NHK>CQ,DP0SNX*,qAR,JJ1WTK-6:PM95
2025-03-02 05:04:50 : DP0SNX>CQ,qAR,JA0WBT-10::CQ :SONATE-2 - Greetings from space
yesterday
2025-03-01 05:31:26 : JF6BCC>JA5BLZ,DP0SNX*,qAR,JJ1WTK-6:PM53

2025年2月 5日 (水)

WIRES-Xのルームでの写真ファイルの取扱い

ちょっと古い実験結果だけれど(3年半前)、ブログに上げてなかったみたいなので、こっちでも記録しておく。

ダウンロード - photowiresx.pdf

C4FM(デジタル)で通信できるノードを持っているルームが必要。FT-3Dなどマイクカメラを持っているハンディで写真を撮って、それをルームに送って保存・共有できる、って仕組み。

 

2025年1月19日 (日)

IC-705にHL-62Vを繋ぐ

144MHzリニアアンプHL-62Vを入手した。IC-705と一緒に使う。

Pxl_20250119_001345689_small

HL-62VはFMモードではSEND信号配線をしなくても送信信号が入ってくれば送信モードになる。

Hl62v

回路図を見るとTX信号を検波してトランジスタQ4をONにしているようだ。これでリレーを動かすトランジスタを制御して送信ONになるわけだ。ただし、この検波が動作するのはFMの時でSSBではそうはならない。そもそもSSBは搬送波がないからPTTを押しても検波する信号が出ないからだ。

SSBで送信ONにするには外部から送信制御をしなければならない。で、HL-62Vには外部からリレーを動かす、つまり送信ONにする2つの方法を備えている。

① Q4をONにする。これには検波出力と同等の+DCを外から加える。

② Q4の代わりをさせる。これにはQ4とパラレルにスイッチ動作をさせてリレーを動かすスイッチを制御する。

この二つの動作をサポートするためにHL-62Vはリモートコネクタを供えている。Photo_20250119124701

1ピンに+DCを加えてQ4をONにするか、4ピンをショートすることでQ4の動作を肩代わりするかだ。

さてさて、IC-705のSEND信号はどうなっているかというと、SEND入出力となっていて、仕様は以下だ。

  • LOWレベルを検知すると送信状態になる(外部機器から制御される)
  • PTTを押すとLOWレベルになる(外部機器を制御する)

おそらくオープンコレクタ出力がプルアップされていて、受信状態ではそのレベルをモニタしていて、PTTが押されるとオープンコレクタが閉じる(ONになる)んだと思う。だったら、このSEND信号を4ピンに繋げばIC-705でHL-62Vの送信を制御できると思う。

ここまでをまとめるとこんな等価回路になると思う。HL-62Vは通常はリレーに通電されているけれど、検波信号が入ってくるとQ4がONになってQ6がOFFになり、Q7がOFFになる。IC-705側にもオープンコレクタQがあって、このQ4とパラレルに動作するわけだ。02_20250120085201

で、その通りに結線してみた。そうすると、SSBでは期待通りの動き(PTTを押せば送信ON、離せば送信OFF)をしたが、FMだとPTTを話しても送信ONのままで、受信状態に戻らない。これは困る。。。

で、なんでなんだろう?って考えてみた。恐らく考えられるのはIC-705がSEND入出力のLOWを検知すると送信することに原因があるんだと考えた。その仕組みは以下だ。

  1. PTTを押してIC-705がHL-62Vのリモートコネクタの4ピンをLOWにする(電流を吸い込む)。
  2. 同時にFM信号が入ってきてQ4もONになる。つまりQ4も上記4ピンをLOWにするわけだ。
  3. PTTを離すとIC-705は4ピンをLOWにするのをやめて、受信状態になる。
  4. が、電波が止まってからQ4がOFFになるまで若干のタイムラグが発生し、その瞬間は上記4ピンはQ4によってLOWになった(Q4が電流を吸い込んだ)まま。
  5. 受信状態になったIC-705がそのレベルをSEND入出力でLOWと検知してしまうので、自動的に送信状態にもどってしまう。

つまり、PTTが離されても検波信号がなくなってQ4がOFFになるまでの遅れ時間のお陰で送信が止まらなくなるというわけだ。ループしちゃてるわけだね。

じゃあどうするか。。。。ちょっと考えた。

IC-705がリモートコネクタの4ピンをLOWにするときは電流はIC-705側に向かって流れる(吸い込む)。一方、IC-705が受信状態の時にHL-62VのQ4がONになった場合は電流はHL-62V側に向かって流れる(Q4が吸い込む)。だったら、HL-62V側に流れる電流を遮断してやればIC-705はSEND入出力をHIGHのままに保てるんだろう。これをまとめると以下の等価回路になって、IC-705のSEND入出力にIC-705に順方向にダイオードを入れている。
11_20250120085201

で、IC-705のSEND入出力と上記4ピンとの間に、IC-705に向かて順方向にスイッチングダイオード(手持ちであった1N4148)を入れてみた。かっこよく仕上げたかったのでコネクタ内に入れてみた。

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ダイオード部分を熱収縮チューブで覆う。

Pxl_20250119_025701948mp_small

コネクタカバーをかぶせて完成。

Pxl_20250119_025753654mp_small

結果は期待通り。Q4がONになって電流を吸い込もうとしてもIC-705からは電流が流れない(ダイオードがそれを許さない)ので、IC-705はHIGHレベルを維持することができて、ループしなくなった。

Pxl_20250119_033834044_small

あとはJARDへの認定申請をして総務省申請LITEで変更申請をすることになる。でも認定料が5,500円。ちょっと高いんじゃない???

でもまぁ、めでたし、めでたし。

2024年12月22日 (日)

WIRES-Xで入力デバイスが設定出来ない件

フレンド局からWIRES-Xポータブルデジタルノードのアナログ送信ができなくなった(音声が送れなくなった)との救援要請あり。

しらべてみたら、、、

PCはAcerのNote PCでWindows 11。以前はちゃんと動いていた。幾つかアプリを入れたりしたら(この因果関係は不確定)ポータブルデジタルノードでアナログの音声が出なくなったとのこと。

どうやらマイク入力がWIRES-Xに入力されていないようだ。入れたアプリの一つがSkypeで、Skypeはちゃんと動いていてマイク入力は「マイク配列(デジタルマイク向けインテル・スマート・サウンド・テクノロジー)」になっている。つまり、PC内蔵マイクは「マイク配列」なわけだ。

で、既定値のマイク入力をWIRES-Xのオーディオ調整->サウンド調整->サウンドで見てみると以下になってる。

Wiresxjpg

マイク配列が既定のマイク入力デバイスになっている。

この状態でシステム->サウンド->音量ミキサーをみてみると、入力デバイスが空欄になっている。これはどういう事を意味すんだろう??

oJpg

そこで、明示的に入力デバイスとしてマイク配列を選択してみる。

Jpg_20241222085401

Jpg_20241222085402

一見ちゃんと設定出来たようにみえる。が、例えばサウンドに行ってから音量ミキサーにもどってみると入力デバイスが空欄になっている。

Jpg_20241222085601

つまり、入力デバイスの設定が保存(活性化)できないってことか???

USBオーディオデバイスをUSBに刺して、それを選択しても同様に空欄にもどってしまう。なぜだ???

WIRES-Xは1.5.4.0だった。それをアンインストールして1.5.5.0にしてみたが、結果は同じ。

当初、Skypeが排他的にマイク配列をゲットしているがゆえに、WIRES-Xがマイク配列を取得できないのか?と疑ってみたが、Skypeをアンインストールしても同様だ。

なぜだ???

色々やってるうちに動作する(WIRES-Xが内蔵マイクをマイクデバイスにする)ようになった。よくわからないけれど、やったことは以下。

マイクジャックにダミージャックを差した時にマイク入力を選択。この直後内蔵マイクの音声がWIRES-Xに流すことができた。

Photo_20241222164801

でも、この後PCをリブートしたら再び音声が流れなくなった。でもこの後も動いたり動かなかったりした。。。具体的に何がどうだったか分からない(再現性のある手順が記録できていない)。

ただ、確認過程で分かったこととして、音量ミキサーを立ち上げた状態でWIRES-Xを立ち上げるとWIRES-Xの音声デバイスの初期設定が表示されることがわかった。それが以下の画面。

Photo_20241222165201

この画面ではWIRES-Xが出力・入力デバイスともに既定を選択していることが分かる。そして音声レベルは100。恐らくこの表示がWIRES-Xが起動した時(音声デバイスを取得した時)の状態なのだと思う。言い換えると、WIRES-Xはこの設定で動き始めるという事だろう。

この後、音量ミキサーを立ち上げなおすと以下の画面になる。

Ok

この画面ではWIRES-Xのレベルはグレーアウト、出力・入力デバイスともに空欄になっている。そして入力デバイスのプルダウンリストを見ると既定がない。ステレオミキサー等を選んでも保存されない。つまり「既定(起動時の設定)でロックしていて、それ以外に変更することは許可されていない」ということだろう。

1jpg

結論:

結果的に、今はWIRES-Xは起動時に音声デバイスとして出力・入力ともに既定で起動し、起動後は変更できない状態になっている。既定はPCスピーカーとマイク配列になっている。よってWIRES-XはPC内蔵マイクのマイク配列で動作している。この値はレジストリに保存されているのではないかと思う(たぶん)。ならば、今の状態で、音声デバイス周辺に変更が加わるような修正(何かのアプリをインストールするとか)が無い限りこのまま動き続けるんだろうと思う。

あとかぎ:

結局、WIRES-Xのマイク入力として既定以外の何かがレジストリに登録されていて、それゆえWIRES-Xの外からは何とも変更ができなかったんだろうと思う(かなり妄想もはいっている)。

WIRES-XのポータブルデジタルノードではPCのマイクジャックに何か差しておかないとオーディオデバイスが無いって怒られる。ここも変な話で、WIRES-Xの音声デバイス管理ってちょっと変わってるんだとおもう。。。。

結果的に参考にならない感じの備忘録になってしまったね。。。。

2024年9月 2日 (月)

インド・ブータンの衛星 A55BTN

145.825をUISS v5.4.4でウォッチしていると時々以下のパケットが受信される。

Fm A55BTN To APTT4 Via WIDE1-1,WIDE2-1 <UI pid=F0 Len=44 >[16:38:10]
GREETINGS FROM INDIA-BHUTAN APRS DIGIPEATER!

Fm A55BTN To APTT4 Via WIDE1-1,WIDE2-1 <UI pid=F0 Len=44 >[19:52:01]
GREETINGS FROM INDIA-BHUTAN APRS DIGIPEATER!

これは一体なんだろう?ってことで調べてみた。

A55BTNってコールサインは何なのか。グーグルってみたらEOS-7のページにたどり着いた。このページによるとEOS-7の別名、つまりコールサインがA55BTNってことだ。で、この衛星を飛ばしている国はインドとブータンだ。

EOS-7の軌道はN2YO.COMでゲットできる。

ISS TrackerによるとDownlinkは145.825MHz 1K2AFSK APRSだが同モードでのUplinkはないようだ。

ということで、ビーコンは受信できるけれど、デジピーターとしての利用はできないってのが結論。

ざんねん。。。

2024年8月27日 (火)

衛星SONATE-2について

アマチュア無線デジピーターを搭載している衛星SONATE-2についての備忘録。

SONATE-2の事を知ったのは直接波が届く範囲のアマチュア無線局が145.825でパケットを送っていたから。そのパケットがvia DP0SNXになっていた。

DP0SNXとは何か、SatNOGS DBによるとSONATE-2のCallsignということだ。この衛星はニューラルネットワークコンピューターを搭載していて、ビジュアルセンサーと赤外線センサーを使ってデータを取りながら自律的に観測を行っているとの事。

SONATE-2サテライトについてはSONATE-2 Web Pageに詳しくかかれている。

SONATE-2の軌道についてはOrbiting Nowで見ることができる。

SONATE-2のデジビーターの情報はSatelite Frequency Listで見ることができ、以下となっている。

Uplink:145.825
Downlink:  145.880/437.025
Beacon:  145.840
Mode:  1k2AFSK/9k6GMSK,APRS,SSTV,CW  

UISS v5.4.4では1200bps AFSKを送受信している。Satelite Frequency Listをみる限り145.825をUp/Down Linkで使っている衛星は結構ある。

2024年8月16日 (金)

モクソン・ターンスタイル (Moxon Turnstile) アンテナの製作

アマチュア無線ISSのパケット通信用(145.825MHz)にモクソン・ターンスタイル(Moxon Turnstile)アンテナを製作したのでその記録。

最終的に出来上がったモクソン・ターンスタイル アンテナ。かっこいいー。

Img_9090_small

今回製作したモクソン・ターンスタイル アンテナはTHE ARRL HANDBOOK 2017(21.65)に掲載されていたデータを元にしたものだ。以下の構成でアンテナペアを用意した。

Photo_20240816152001

HANDBOOKの記載の通りにMatching lineとPhasing lineも製作した。Photo_20240816152201

まずこのMatching lineの意味だけれども、JI0VWLさんのブログを参照させていただいて以下の意味と理解した。

Q

75Ωケーブルに50Ωアンテナを付けた場合、その正規Zは0.67になる。これに1/4λケーブルをつなぐとスミスチャート上で反時計方向に180度0.67は回転するので正規Zは1.5になる。これに特性インピーダンス75Ωを掛けると112.5Ωになる。これを並列につなぐと56.25Ωになる。50Ωぴったりとはいかないけれど、ほぼ50Ωとなり特性インピーダンス50Ωのケーブルで給電できるわけだ。

一般的にダイポールアンテナは75Ωと言われているけれど、このモクソンアンテナは50Ωになるらしい。したがってこの方法で良いらしい。

次にPhasing lineについてだけど、二つのモクソンアンテナの位相を90度ずらすことで指向性が円形になるらしい。言い換えるとアンテナ上で位相が回転するというこのようだ。

Photo_20240816153001

モクソンアンテナはリフレクターとペアになっているので上方に輻射され、さらに水平面は円形になる。つまりドーム型の指向性を持つということで衛星通信に向いているのだそうだ。

HANDBOOKではエレメント径を3/16inchで計算されていたので、約5mm径のエレメントを探した。結局加工性も考えて直径5mmのアルミパイプをビバホームで調達した。

問題はちゃんと曲げられるか。試してみたところ、曲げ方によってはクラックが入ってしまうことがわかった。

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そこでアルミパイプにガムテープを巻いて、ゆっくりと曲げてみたところ、クラックが入らないで曲げられることがわかったのこの方法で曲げてみた。

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アンテナエレメントの次はケーブル製作。50ΩケーブルとしてRG-58A/G、75Ωケーブルとして3C-2Vを調達した。のりしろを考慮して寸法に合わせてケーブルを用意し50Ωケーブルから2本の75Ωケーブルに分岐する部分を半田付け。熱収縮チューブを通したうえで芯線の半田付け。その後熱収縮チューブで被覆。その上にビニールテープを巻き、網線部分の半田付けを行った。

Img10639_small_20240816154101 Img10641_small Img10643_small_20240816154101

Phasing lineの接続も同様に行った。

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給電部分のエレメントはダイソーのタッパー内に構成した。

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アルミパイプに1.6mmの銅線(VVF1.6mmの銅線)を入れて圧着した。エレメントはケーブル固定用のプラスチック部品で固定した。Phasing lineはタッパー内でループさせた。これに蓋を被せて防水するので同軸ケーブル端は防水処理はしていない。

組み上げた様子はこんな感じ(それにしても騒々しい部屋だね)。

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給電部分のタッパーとリフレクター部分のタッパーは塩ビのパーツを使って固定した。上下エレメント間の間隔保持はセブンイレブンの割りばしにて固定。固定は結束バンドで、後からビニールテープを巻いて補強した。

全体を組み立ててみた様子はこんな感じ。

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Rig Expertで特性を計ってみた。とんでもない特性ではなく、とりあえず使えるレベルになっている。

15082024_141012 15082024_141616 15082024_141519

屋根に上げてみた。とりあえずマストへは結束バンドでの仮固定で、大きな作業変更に対応できるようにしておいた。

Img10656_hdr_small Img10659_hdr_small

実機でSWRを計ってみた。1.5ということで、使えるレベルにあると判断。

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これで実際にISSからの電波を受信し、実際にパケットを送ってみた。今までの2段GPに比べるとずっといい感じだ。とにかくGPで感じていた輻射角を感じさせない。

そこで常時設置に耐えられるように保持機構を作り直した。

塩ビパイプ接続部分はM5ネジで固定した。

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マスト固定用に金具を取り付けた。

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全体はこんな感じになった。かなりしっかりした構造になった(と思う)。

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もう一度構造のおさらい。

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エレメントはホームセンターで売っている電線固定部品(5mmケーブル用)で固定。タッパーにT字塩ビをM5.5のネジで固定。ケーブルがタッパーから抜けないように結束バンドをケーブルに巻き付け。Phasing lineはタッパー内に収容。

リフレクター側のタッパーもT字塩ビにM5.5ネジで固定。

Img10670_small

アンテナユニットに先ほど補強した保持機構を取り付けた様子。なかなかかっこいいー。

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アンテナ取り付けが完了した様子。

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これでISS通信が楽しめる。

めでたし、めでたし。

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